地元出身の友風に盛んな拍手 大相撲「川崎場所」

阿炎関(左)を寄り切りで土をつけた友風関=川崎市中原区のとどろきアリーナ

 大相撲の地方巡業「川崎場所」が12日、とどろきアリーナ(川崎市中原区)で開かれ、市民ら約7千人が熱戦を楽しんだ。新入幕後初の地元巡業となった川崎区出身の友風関(24)=尾車部屋=や新大関の貴景勝関にはひときわ盛んな拍手が送られていた。

 幕下、十両、幕内の取組のほか、幕内力士の稽古や、相撲の禁じ手を紹介する初切(しょっきり)など地方巡業ならではのプログラムが行われた。初入幕の3月場所で9勝6敗と好調だった友風関は「手本としている兄弟子の嘉風関(37)が近くにいたから」と話し、その嘉風関と同部屋対決を披露。「ガチンコでやる」と決めていた兄弟子をつり出しで破るなど2勝した。

 前夜は実家に泊まってゆっくりした友風関は「川崎の人はいつも温かい。来場所もチャレンジャーの精神で頑張って川崎の方に元気になってもらえるような相撲を取っていきたい」と話していた。

 実行委員会と市スポーツ協会の主催。土俵上で、勧進元がスポーツ振興のために福田紀彦川崎市長に20万円を寄付した。市内の保育園児や小中学生、障害者ら約2500人が招待され、熱い声援を送っていた。

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