『The Stage 神々の悪戯(あそび) 光と炎の約束』上演直前インタビュー

2013年10月に第一作目が発売されて以来、神々に「人間とは、そして愛とはなにか」を教える女性向け恋愛アドベンチャーゲームとして人気を博している『神々の悪戯(あそび)』を原作とした、シリーズ第2弾となる舞台が、4月13日~21日まで新宿村LIVEで公演される。今回は最終稽古を終えた主要キャストの與座亘(バルドル・フリングホルニ役)、辻諒(ロキ・レーヴァテイン役)、関根優那(草薙結衣役)の3人に舞台の魅力を聞いた。なお、ネタバレに抵触する部分もあるので、本編をフラットな状態で楽しみたい方には、後で確認することをオススメする。

與座(バルドル役)「バルドルENDに関してはもう愛が強い」

―まず、簡単に役柄を教えてください。

與座「バルドルは、北欧神話の光の神様で万能なのですが、不治の病に侵されていると聞かされているんですね。残された命が短いので、ストーリーの中でどんどん結衣に恋をしていくのですが、急展開に見えて実は儚い恋というか、後半そのバルドルの命の短さゆえの焦りが明らかになる切ない役です」

―今回の舞台では、公演日によって途中でバルドルとロキ、それぞれをメインとした異なるストーリー展開になるそうですが。

與座「後半1時間半は全然違いますね。ふたつのルートは全く別の作品だと思ってみてもらってもいいですね。最初の30分くらいが同じ話で、あとは別の形なので毎回いらっしゃるお客さんは楽しいのではないかなと」

―そこまで大きく変わると演じる側としては苦労も多いのではないですか?

與座「相当大変ですねー(笑)。共通部分も演じ方で結衣との距離感がちょっと変わるんですよね。その辺りのベクトルの違いをみてもらえればなと思います」

―ちなみにそれぞれのENDの魅力などは教えていただけますでしょうか?

與座「ロキENDは色々な要素が混ざっている気がしますね、友情とか愛情とか。見方によっては愛情の方が強いのかもしれないし、友情の方が強いのかもしれませんし…。バルドルENDに関しては、愛情の方が強いですね。もしかしたら好きなENDが分かれるかもしれませんね」

―前回の舞台では素肌に近い形の衣装が話題になりましたが、今回はどうでしょう?

與座「今回はあまりそういうシーンはないですね(笑)。今回は衣みたいな衣装なので、天女みたいな感じです。本番用の衣装はまだみていないのですがゲネプロ入ってから色々みられるではないかなと思います」

―自身で「これ!」という見どころがあれば教えてください。

與座「ものすごい髪が長いので、最後に向けての振り回し感とか、前半とのギャップを楽しんでもらえればなと思います。これだけルートによって楽しめる作品はないと思うので、何度か足を運んでもらえて楽しんでもらえればと」

辻(ロキ役)「ロキの根幹の部分が明らかになっていきます」

―ロキのキャラクターとしての特徴や魅力について教えてください。

辻「ロキは好奇心旺盛でイタズラ好きなんです。でも、過去に他の神にイジメられていたトラウマがあり、そのとき助けてくれたバルドルとは、親友という関係性があるんですね」

―ズバリ、舞台でのロキENDの魅力とは?

辻「ロキENDに関しては、普段ひょうひょうとしたロキの根幹、本当の部分をバルドルや結衣との関係を通してみえていくところが、バルドルENDとは違う要素になっていますね。見どころは最後かな? ロキの悩みが最後で報われるわけではないですけれど、結衣に向かうのでそこが魅力でしょうか?」

―ロキは他のキャラクターとの接触が特に多いキャラと思いますが、稽古を通しての他の演者さんとの面白いエピソードがあれば教えてください。

辻「稽古ではないのですが、帰り道に一緒に歩いていて、その間にセリフ合わせとかをしていましたね(笑)。役柄の心情の話を深めたりしていました」

―お客さんに「ロキのここを見て欲しい!」という部分があればお願いします。

辻「ロキというのは自由奔放に動きまわっているので、舞台では物理的な意味で目を離さないようにしていただければなと思います。ぴょんぴょん飛び跳ねているので(笑)」

関根(草薙結衣役)「“壁ドン!”今回もあります!!」

―結衣という役柄ではなく、女性的な目線でもいいのですが、どのキャラクターに魅力を感じますか?

関根「バルドルとロキですね。それぞれが背負っている思いや、葛藤を感じると、ぎゅっと気持ちが入ります。ふたりは特別な存在だと思いますが、どちらかは選べないですね」

―原作では結衣がプレイヤーの操作するキャラクターとなっていますが、演技を通してなにか発見はありましたか?

関根「実際に舞台に立ってみると、『こういうことをされるとドキドキするんだろうな?』と感じたりなど、会話の中で生まれてくる感情をお客様にも同じ気持ちで味わっていただけるように演じたいなと思っています。私も毎回新鮮で、演じる度に新しい発見があるなと思うことが多いです」

―本筋とは外れますが、このシリーズはゲーム・アニメ・舞台問わず、トト先生(トト・カドゥケウス。今回の舞台では松本旭平が演じる)“壁ドン!”シーンが有名ですが、今回もあるのでしょうか?

関根「……あります!!(笑) (今回は)勢いと迫力がありますね。『ドーン!!』という感じで、突然すぎてちょっとビックリしますけど(笑)。舞台で観ている側として考えると、ちょっとドキドキするんじゃないかなと思っています」

―最後に、これから舞台を観るファンにメッセージをお願いします

関根「友情・愛・宿命がテーマになっているのですけれど、それぞれが抱えている思いや悩み、愛に共感していただければと。いつのまにか『こういう展開で進んでいくの!?』という驚きや衝撃的なことも起きると思いますので、まばたきをしないで観ていただくくらいの勢いでお願いします」
(企画:ジェイタメ編集部)

**『The Stage 神々の悪戯(あそび) 光と炎の約束』
**2019/4/13(土)~21(日)新宿村LIVE
公演チケットは劇場窓口とカンフェティにて販売中!

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