線路に男性転落、救助で客が線路内立ち入り 危険?立派?

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【資料映像】JR山科駅のホーム

 京都市山科区のJR山科駅で11日夜、酒に酔った乗客の男性がホームから転落した。救助などにあたるため、数人の客が線路内に入った様子を撮影したとみられる動画がインターネット上で拡散され、「ひかれても仕方ない行為」「立派だと思う」などと、この時の行動が論議を呼んでいる。

 JR西日本によると、男性が転落したのは11日午後10時40分ごろ。電車がどの程度迫っていたかは定かでないが、上りのホームで男性に大きなけがはなかった。拡散している動画には、線路内に降りた数人の客が男性の所持品らしき物をホームに上げる姿や停止している電車、警報音と「線路内に降りないように」と呼び掛ける構内放送が流れた様子などが映っていた。動画を見た人から「危険」「非難するのはおかしい」などのコメントが相次いでいる。

 2001年には東京都のJR新大久保駅で、ホームから転落した人を助けようとした男性2人が電車にはねられ死亡する事故が起きている。JR西は近年、非常停止ボタンの増設やホーム柵の設置、酔客の行動パターンを踏まえてホームのベンチを90度回転させるといった対策を採っている。

 同社は「転落した人を救助するのは勇気ある行為。ただ線路内に入ると二次被害の可能性もある。転落を発見したら非常停止ボタンを押し、駅員に知らせてほしい」としている。