長崎県春季ライフル射撃高校の部 島原工 県高校新V

【女子エアライフル立射60発】標的に狙いを定める松尾(島原工)=県小江原射撃場

 ライフル射撃の県春季選手権高校の部は13日、長崎市の県小江原射撃場で行われ、女子エアライフル立射60発の団体は島原工が1801.0点で県高校新Vを飾り、個人は松尾有彩(島原工)が自身の県高校記録に並ぶ611.6点で制した。
 男女の団体、個人計10種目を実施。男子ビームライフル立射60発の個人は遠藤颯也(長崎北)が625.4点でトップとなり、3月の全国高校選抜大会で6位入賞した細田智大(長崎東)は1.8点差の2位だった。団体は島原工が1823.5点で頂点に立った。
 女子ビームライフル立射60発の団体は長崎北が1843.1点で2連覇を達成。個人は松本海奈(長崎北)が618.7点で制した。男子エアライフル立射60発の団体も長崎北が1766.9点、個人は山口陽輝(長崎北)が594.5点で優勝した。

◎フォーム改善で成長
 女子エアライフル立射60発の個人は上位4人が大会新のハイレベルな戦いとなり、松尾(島原工)が3月の大会で出した自身の県高校記録と同じ611.6点で優勝。「勝ててほっとした」と笑顔を見せたが「記録更新を狙っていた。タイ記録じゃ駄目」と満足はしなかった。
 昨秋の福井国体は本選16位。決勝進出を逃して「目指すレベルが上がった」。1月の県協会の強化合宿で、課題となっていた立射姿勢を安定させるため、銃と体の重心を近づけるフォームに変更。不安はあったが「上にいくための挑戦だ」と、約5キロの銃を構える練習を毎回1時間以上続けた。この日はその成果を発揮し、10点台を連発した。
 2年生2人と組んだ団体も大会新V。結果で後輩を引っ張った3年生は「(個人の点数は)あと10点は上げられる。努力を続けて、夏はぶっちぎりで1位になる」と力強かった。

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