ロアッソ、ルーキー北村 鮮やか逆転弾

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【G大阪U-23-熊本】後半40分、熊本の北村(13)が2-1とする逆転のゴールを決める=万博記念競技場

 今季の熊本を覆う、もやもやを一気に吹き払うルーキーの逆転弾だった。

 1-1の後半40分、左サイドからDF高瀬優孝が左足アウトサイドで意表を突くクロスを上げた。「練習通り」とFW北村知也が相手DFより先に反応して胸でトラップし、鮮やかに左足でゴールへ流し込んだ。初のスタメンで登場し、「あこがれの舞台でゴールを決められてうれしい」と満面の笑みを浮かべた。

 前節の相模原戦は2-0から逆転負け。この日も先制されて迎えた後半にPKで追いついたが、34分に再び得たPKを外す嫌な展開だった。だが、北村は「PKは運次第。逆転しようという雰囲気がチームにみなぎっていた」と振り返り、焦りはなかったという。

 北村は相棒のFW佐野翼と前線から激しくプレスをかけ、中盤の守備陣がボールを奪取。左サイドを起点とする波状攻撃で試合をひっくり返し、ヒーローは「勝ちたい一心でボールを運んでくれた」と仲間に感謝した。

 前節の借りを返すような逆転勝ち。渋谷洋樹監督は「練習で取り組んだことを見事に表現してくれた。このゲームはすごく大きな意味がある」とたたえた。勝ち星を2勝2分け2敗の五分とし、1週間空いて迎える次節は“新たなスタートライン”に立てる。

 試合後、サポーターの前に駆け寄り、最前列で勝利のダンス「カモンロッソ」を踊った北村。「初先発したばかりで今後の目標のイメージはないが、出た試合は点に絡む志を持って戦う」。22歳は初々しく宣言した。(植山茂)

(2019年4月14日付 熊本日日新聞朝刊掲載)