「スカイウォーク」が復活へ 9年ぶり一般開放

横浜港大黒ふ頭客船ターミナルなどが一望できる「スカイラウンジ」

 横浜ベイブリッジをくぐれない超大型客船のターミナル施設が19日、横浜港大黒ふ頭(横浜市鶴見区)に全面開業する。横浜港の客船寄港数は2019年に過去最多の約190回の見通しで、そのうち超大型客船は前年比2倍の22回に上る。市は同日から展望施設「スカイウォーク」を一部開放し、客船でにぎわう港が一望できる観光名所として復活させる。

 大黒ふ頭客船ターミナルは、かまぼこ型の施設(床面積約1500平方メートル)3棟で構成。4千人規模の乗客の乗下船手続きを行うCIQ(税関・出入国管理・検疫)施設や待合スペースを一体的に利用する。トイレには県内産の間伐材を利用し、ショップの出店スペースも設けられている。

 一方、スカイウォークは、横浜ベイブリッジの下層部の歩行者専用道路施設。利用者数の減少で10年に閉鎖されており、約9年ぶりの一般開放となる。

 高さ約60メートルのスカイタワーのエレベーター2基を修繕して車いす利用者も来場できるようになった。片道約320メートルの歩行者専用道路の先に、円盤状の展望台「スカイラウンジ」があり、海上の高さ50メートルから港を一望することができる。

 入場は無料。開放するのは客船が見られる土日・祝日で市港湾局のホームページで日程を公開する。「クイーン・エリザベス」が寄港する4月19日と27、28日、5月5、6日は大黒ふ頭で乗用車の入場を規制する。市港湾局は「大黒ふ頭客船見学会」(有料)への参加を呼び掛けている。

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