熊本地震3年 各地で慰霊の集い 熊本県益城町

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テクノ仮設団地であった追悼の集いで黙とうする住民ら=14日午後7時ごろ、益城町(小野宏明)
「俺達は負けない」「前進」など竹灯籠に書かれたメッセージ=14日午後7時半ごろ、益城町の木山仮設団地(高見伸)
「慰霊の会」で灯籠に灯をともし、手を合わせる馬水東道仮設団地の住民ら=14日午後5時すぎ、益城町

 熊本地震の前震から3年となった14日、甚大な被害を受けた益城町の各地区で慰霊や追悼の集まりがあり、灯をともして犠牲者を悼み、復興に向けて心を寄せ合った。

LED700個点灯 テクノ仮設

 約700個のLEDキャンドルがともされた県内最大の仮設団地「テクノ仮設」(同町小谷)では、入居者らが犠牲者に黙とうし、白菊を献花した。同団地自治会連合会の池田正三会長(79)は「孤立しないよう、住民同士で寄り添い合っていきたい」と話した。

 町地域支え合いセンターによると、入居世帯数はピーク時の半数に当たる249世帯。65歳以上の入居者は213人で、高齢化率は37.2%となっているという。(久保田尚之)

午後9時26分に黙とう 木山仮設

 木山仮設団地では、夕方から集会施設の前で竹灯籠やキャンドル約700個に灯がともされた。同団地を退去した子どもも加わった団地の子ども合唱団が「しあわせ運べるように」などを歌い、前震が起きた午後9時26分に合わせ黙とうした。

 夫婦2人暮らしの古田學さん(72)は、自宅が土地区画整理事業の区域内にあるため再建の見通しが立っておらず、「来年もここにいると思うと少し暗い気持ちになります」と不安をのぞかせた。(立石真一)

「4・14・16」境内に 木山神宮

 本震で本殿が倒壊した木山神宮では、地元住民らが、境内などにろうそくやLEDキャンドル計約700個を並べ、「4・14・16」の文字を浮かび上がらせた。

 同町の支援を続ける福岡市のボランティア団体「夢サークル」が企画。吉水恵介代表(62)は「新築の建物が目につくようになった。これからも支援を続けたい」と話した。

 同神宮の本殿は、近く復元工事が始まり、3年かけて再建される見込みという。(高橋俊啓)

入居者ら慰霊の会 馬水東道仮設

 馬水[まみず]東道[ひがしみち]仮設団地では、自治会と入居者を支援するNPO法人バルビー(熊本市東区)が共催し、約140基の灯籠をともして「慰霊の会」。約20人が手作りのタケノコおこわなどを味わいながら3年を振り返った。

 全56戸に現在入居する40世帯は住宅再建を待っており、うち23世帯は災害公営住宅に入居予定。自治会役員の宮崎律子さん(67)は「これからも交流を大切にしていきたい」と話した。(小多崇)

(2019年4月15日付 熊本日日新聞朝刊掲載)