熊本ヴォルターズ ホーム最終戦 客席埋めた「感謝」

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客席のファンらがハーフタイムに掲げた、全国からの支援や選手への感謝を伝える横断幕やボード=14日、熊本市中央区(植山茂)

 「熊本に元気をありがとう」。バスケットボールBリーグ2部の熊本ヴォルターズは14日、熊本市中央区の市総合体育館で今季ホーム最終戦に勝利し、西地区優勝へマジック1とした。チームは熊本地震まで益城町を拠点とし、その後も被災者に寄り添いながら奮闘。あれから丸3年。戦士とファンは一つになって初Vに王手をかけた。

 試合後半直前、満員の観客席が「ありがとう」「感謝」と書かれたボードで埋まった。ボードを作って配った有志の一人、熊本市の会社員森奈緒美さん(60)は「地震では全国からの支援に助けられ、選手から元気をもらった。その全てに感謝を伝えたかった」。勝利が決まると、歓声を上げ大喜びした。

 チームメートと観戦した益城中バスケットボール部3年の橋本彩さんは「地震では家の周りのブロック塀が倒れ、断水した」。目標の1部(B1)へと突き進むヴォルターズの活躍に「『諦めなければ夢に近づける』と教えてもらった。県中学総体を目指して頑張る」と瞳を輝かせた。

 試合後、地震直後から支援の先頭に立った小林慎太郎主将(33)は沸き立つファンに感謝した。そして「復興のシンボルとして勝ち続ければ、地震を風化させないことにつながる」と、優勝とB1昇格を誓った。(東誉晃、中村美弥子)

(2019年4月15日付 熊本日日新聞朝刊掲載)