線路復旧、踏みしめて 熊本地震で被災の南阿蘇鉄道が見学ツアー

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南阿蘇鉄道立野駅付近の線路を歩く参加者たち=南阿蘇村立野(池田祐介)

 熊本地震で被災し、部分運行が続く南阿蘇鉄道(熊本県高森町)は14日、日帰りバスツアーを開催。県内外の33人が全線開通に向け復旧工事が進む現場を巡った。

 同鉄道は、2022年度の全線復旧を目指して南阿蘇村の立野-中松の10・6キロで工事が進む。参加者は立野駅から立野橋梁[きょうりょう]まで、草が生えたままの線路約300メートルを歩いた。熊本市東区の元会社員、野口聖治さん(65)は「前はやぶで覆われてレールも見えなかった。復旧の現場を目に焼きつけたい」と語った。

 旧国鉄高森線が開通した前年の1927年にできた第一白川橋梁も見学。関係者から「橋は架け替えのために解体される予定で、勇姿を見られるのは最後かもしれない」との説明を受けると、参加者らは盛んに写真に収めていた。

 企画した高森町の地域おこし協力隊、田中亮介さん(45)は「一歩ずつ復興する姿を見てほしい」と話した。(山下友吾)

(2019年4月15日付 熊本日日新聞朝刊掲載)