ただひとつの家 創造性豊かな家づくり 家の中から四季を感じる家

自然を見つめながら穏やかに暮らす日々

やわらかな木の香り、吹き抜けの窓からは雲が見え、明るい陽射しが入るリビング。キッチンに立つ奥さまと会話をしながら、ダイニングチェアに座り窓の外を眺めるご主人。冬は比良山系の雪景色、これからの季節は周囲に広がる田園の緑が美しくなるとのこと。

50代から住む理想の家をイメージしながら、ハウスメーカー巡りをされたというT様は、四季の移ろいを感じながら、ゆったりと暮らせるこの家にとても満足されています。

薪ストーブの暖かさを感じながらご夫婦でゆったりとした時間を過ごせる。
お気に入りに囲まれ夢を育む暮らし
2階へ上がる薪ストーブの暖気を利用した暖かな空間はお孫さんのコミックコーナーに。

「はじめは四角いモダンな家を思い描いていたんです。でも木のぬくもりと和を感じる木屋長工務店の建物を見て心を動かされました」と話すご主人。

生活感を感じさせないすっきりとした玄関は、靴の収納棚やアウターなどもしっかり収納できる家族玄関を別に設けたため。土間続きの和室は、ご近所の方が来られても靴のままで腰掛けてもらって話ができるので重宝しているとのこと。

また、次世代全館空調“マッハシステム”を採用。家の中は一年中快適な温度で保たれ、夏冬ともにエアコン1台でほぼ過ごせるほど。特に冷える日には奥さまの夢だった薪ストーブに火を灯します。「お芋を焼いてみたら本当に美味しくて。今度はパンやピザにも挑戦してみたい」と料理好きの方らしい使い方も楽しまれています。
将来の過ごし方を尋ねてみると、薪小屋を手づくりされるほど手先が器用なご主人は、「忙しい現役生活を終えたら、ガレージを陶芸や木工などを楽しむ趣味の工房にしたい」と笑顔で話されていました。

担当者のコメント

おおらかな勾配屋根の家は中も勾配天井になっていて、吹抜で2階とつながっています。
薪ストーブの暖かい空気が、そして家族の雰囲気が2階にも伝わるようにと考えました。
家族玄関やパントリー、土縁、サービスヤード、ガレージ・・・生活が豊かになるようなちょっとだけ贅沢なご提案をしました。
リビングの天井の杉板などから今もやさしい木の香りがします。

設計 安井菜津子

取材:2017年3月

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