鈴鹿山系御在所岳(一二一二m)は滋賀・三重の県境に位置し、鈴鹿スカイライン(無料)の武平トンネルの上にある武平峠から登る事が出来る。滋賀県側のトンネル入口の駐車場に車を置き10分程登ると武平峠に着く。右に折れると鎌ケ岳(一一六一m)、左の稜線を登ると御在所岳に続く険しい県境の登山道である。四月の終わりになると樹木の芽吹きが始まり、赤い蕾が所々目に付く。
上記の写真は昨年五月一日御在所岳中腹で撮った、鎌ケ岳とアカヤシオ(ツツジ科)の一枚である。葉が開くまえに咲き、開いた花は花弁の先が丸く鮮やかなピンク色をして、格が一段と違う美しさである。御在所岳・鎌ケ岳の至る所で咲き誇り、昔話の花咲爺の様相である。御在所岳への登山道は険しいが注意して登ると、この時期花盛りの風景に出合う事が出来る。脚に自信のない人は湯の山温泉からロープウエイにのり眺めるのも良い。
今年の花の状態が気になる季節である。
取材:2017年3月