銚子電鉄の謎の魅力を満喫!「鯛パニック号」編その1~花鯛御膳~

銚子電鉄に行こう

「ぬれ煎餅」の販売で経営を立て直すなど、常人には理解出来ない発想で次から次へと謎の企画を生み出すことで有名な銚子電鉄が、またしても”調子”に乗ってとんでもない電車を走らせました。

その名も「鯛パニック号」!

「銚子うめぇもん研究会」が提供する「花鯛御膳」に舌鼓を打ちながら、「一般社団法人 日本だじゃれ活用協会」と一緒に車内でだじゃれに興じつつ、銚子電鉄の本社がある仲ノ町駅~外川駅を二往復するというコラボレーション企画電車です。

事前予約の30席はあっさり満席。世界興行収入歴代2位の記録を持つ映画「タイタニック」を思わせるだじゃれネーミングが受けたのか、熱狂的な鯛狂いが応募したのか、それとも銚子電鉄の謎の魅力に取り憑かれた人が思いのほか多かったのか……謎の魅力を探るため、鉄道チャンネル取材班は銚子へと向かいました。

千葉から電車に揺られて二時間、醤油とイルカの街、銚子へ到着。

銚子電鉄銚子駅への乗り換え口。

銚子電鉄のネーミングライツ事業により、各駅の駅舎看板が大変愉快なことになっています。仲ノ町の「パールショップともえ」はパチンコ屋さん、西海鹿島駅の「ウェルネス8020 こぬま歯科」は愛知県のお医者さんが銚子電鉄好きで買ってくださっているのだとか。

ちなみにこのとき銚子駅に止まっていたのは3月30日から運行している『チーバくん号』。車内にはチーバくんのぬいぐるみやチーバくんバルーンが。銚子はチーバくんの身体の部位にたとえると耳のあたりだそうな。

それはさておき、鯛パニック号に乗車するには12時に銚子電鉄仲ノ町駅に集合していなければなりません。JRの駅員さんに尋ねたところ、仲ノ町駅までは徒歩10分ほどということだったので、あえて銚子電鉄には乗らずに徒歩で向かいます。

仲ノ町駅はこちら。

やってきました「鯛パニック号」。前面には特別ヘッドマークが掲出されています。

最後尾には日本だじゃれ活用協会が。

鉄道チャンネルMC柏原美紀と「鯛パニック号」

車内にはすでに「花鯛御膳」が用意されており……

日本だじゃれ活用協会の皆さんもスタンバイ。なぜアフロなのかは分かりませんが、「どうしてアフロなんですか?」と聞く勇気はなかったのでなぜ彼らがアフロなのかは謎のままです。

鯛パニック号、発車

12時24分、「鯛パニック号」が時間通り出発します。

まずは銚子うめぇもん研究会からのご挨拶。本日の「花鯛御膳」の説明。

なんでもこの鯛パニック号、発端は銚子うめぇもん研究会なのだとか。美味しい花鯛御膳を皆さんに食べさせたいという気持ちを汲んだ銚子電鉄がだじゃれ活用協会とタイアップ――もとい、SOS(Super Out Sourcing)して企画が成立。「鯛なのに、閃いちゃいました」ということで鯛パニック号が走ることになりました。

銚子うめぇもん研究会の後は日本だじゃれ活用協会が、そして銚子電鉄竹本社長がつなぎます。仲ノ町から外川まで、怒涛のだじゃれを連発しながら終始和やかなムードで美味しい鯛御膳をいただくバラエティー空間が。

「普段は空気を運んでおりますが、今日のお客様は食う気です」

DJもやっていたという竹本社長、さすがのお手並みでした。ちなみに今回の鯛パニック号とは関係ないですが、銚子のふるさと納税には「DJ社長の銚子電鉄電車貸し切り」というお礼の品があるそうな。

ふるさと納税限定 DJ社長の銚子電鉄電車貸し切り(外部サイト)

いっそのこと銚子電鉄で貸切ラップバトルとかやったらウケるんじゃないでしょうか。ラップバトルに負けたラッパーから下車していって最後まで電車内に残ってたら優勝するフリースタイル銚子ダンジョンとかで。

肝心のお味は?

花鯛寿司、あっさりとした味付けで大変美味でした。甘いキャベツのしゃっきりとした歯応えが良いアクセントですね。鯛の焼き物はジューシィだし天ぷらも柔らかい。天ぷらは塩でなく銚子のお醤油でいただきました。

ちなみに銚子電鉄の生き残りをかけた鯖威張る弁当(サバイバル弁当)も「ホンマにこれ600円の駅弁か?」と驚くほどの美味しさ。冗談みたいな名前だけど味は冗談ではないのが人気の秘訣でしょうね。

(銚子電鉄の謎の魅力を満喫!「鯛パニック号」編 その2「デハ801と謎のアフロ集団」へ続く)

© 株式会社エキスプレス