熊本城小天守、最上階の再建始まる 外観復旧は21年春に

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最上階の再建工事が始まった熊本城天守閣の小天守。柱2本を門の形につないだ鉄骨をクレーンでつり上げて設置した=熊本市中央区

 熊本地震で被災した熊本城天守閣の再建工事で、熊本市は15日、解体した小天守最上階(4階)を再び設置する作業を始めた。4階部分は2019年度中に完成し、石垣を含めた小天守全体の外観は21年春ごろに復旧する。

 小天守は一連の地震で石垣が広範囲にわたり崩落した。市は石垣約2400個を積み直すため1階部分を解体。本体をコンクリート柱で支えつつ積み直しを進める一方、建物を軽量化して耐震性を高める目的で、4階部分も解体した。

 市熊本城総合事務所によると15日朝、天守閣西側で作業を開始。主柱となる鉄骨2本を門の形につなぎ、クレーンでつり上げて2組設置した。4月下旬にも骨組みが完成、5月には気泡を入れ軽くしたコンクリートで屋根の基礎部分を造る。

 17日からは小天守入り口周辺で、構造補強策を施した石垣の積み直しに着手。崩落防止のため熊本城では初めて、石垣の裏に詰まったグリ石の間に特殊なネットを敷き込み、金網で固定する工法を採用する。(飛松佐和子)