<猿橋賞>東北大准教授の梅津さんが受賞 「ハーフメタル」で業績

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梅津理恵さん

 優れた女性科学者に贈られる第39回「猿橋賞」に、ハーフメタルと呼ばれる特殊な金属の分野で業績を挙げた東北大金属材料研究所の梅津理恵准教授(49)が選ばれた。主催する「女性科学者に明るい未来をの会」が15日、発表した。

 ハーフメタルは金属と半導体の性質を併せ持つ合金。「機能性磁気材料」の一つで、パソコンの記憶容量の大幅な向上や消費電力を抑える効果が期待される。

 梅津さんはハーフメタルの単結晶を作り、理論計算通りの性質を示すか確かめることに成功。電子の性質を詳しく観測する上で放射光の有効性を確認した。

 東京都内で記者会見した梅津さんは「3人の子どもを育てながら研究を続けられたのは義母をはじめ、支えてくれた多くの方々のおかげ。感謝している」と話した。

 梅津さんは仙台市出身。旧宮城二女高、奈良女子大大学院前期課程修了。2000年に東北大で博士号を取得。東北大助教などを経て16年から現職。専門は材料工学。贈呈式は5月25日に都内で開かれる。

 猿橋賞は、地球化学者の故猿橋勝子さんが1981年に創設。東北大の受賞者は、同大材料科学高等研究所の小谷元子所長に続き2人目。