心配事は定位置よりジダンとの会話!? ヴィニシウスは復帰を焦らず

今季レアルでブレイクしたヴィニシウス photo/Getty Images

今季、18歳ながらレアル・マドリードに加入したFWヴィニシウス・ジュニオール。サンティアゴ・ソラーリ前監督の下でスタメンに定着していた彼だが、先月に行われたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグで膝を負傷し戦線を離脱。その影響もあり、ジネディーヌ・ジダン体制になってからはいまだベンチ入りした試合がない。監督が交代したタイミングでの離脱とあって、せっかく獲得したポジションを失いかねない状況だがヴィニシウス本人はそれよりもちょっとした心配事があるという。

「とても高いレベルでプレイした人がベンチで何か言うときは注意を払うよ。君は違う? ぼくは彼と話す時に少し緊張するんだ。彼は選手のために全力を尽くしてくれるから、ぼくらはサッカーをすることに集中できる。ジダンが皆にチャンスを与えることを知っているよ。今は来シーズンにむけて準備中だ。怪我から復帰したときにチャンスがあることはわかっている。だから今は落ち着いているね」

スペイン『MARCA』のインタビューに応じたヴィニシウスはこのように語った。18歳の青年はかつて世界を席巻したスーパースターに気後れしているようだ。また、彼は6月に開催されるコパ・アメリカ出場についても言及している。

「可能なら代表チームに呼ばれるように準備をしている。もし招集されれば幸せになるだろうし、そうでなければぼくは代表チームが勝てるようにサポートするつもりだ」

母国ブラジルでの晴れ舞台には是が非でも出場したい気持ちがあるのかもしれない。しかし、ブラジル代表のチッチ監督もこれからの活躍が期待される若手に無理をさせたくはないだろう。招集が非常に難しい判断となることは間違いない。

ヴィニシウスが怪我をしてから約1ヶ月が経過した。復帰時期はいまだ定かでないが、18歳の神童がピッチに帰ってくる日を世界中の人々が待ち望んでいる。

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