長崎サンライズV2 サンライズ杯車いすバスケ九州大会

【1~3位決定リーグ、長崎サンライズ―福岡】V2を決めて喜ぶ長崎サンライズの(右から)立川、田川、永江=県立総合体育館

 車いすバスケットボールの第33回サンライズ杯九州大会最終日は14日、長崎市の県立総合体育館で順位決定リーグが行われ、長崎サンライズが2年連続2度目の優勝を飾った。

 長崎サンライズは第1日の予選リーグをパート1位通過。大分、福岡とともに1~3位決定リーグに臨んだ。

 初戦の大分に快勝して迎えた1勝同士の福岡戦。一進一退の攻防が続く中、ガード立川のミドルシュートなどで食らいつき、前半を30-32で折り返した。その後は徐々にリードを許し、第4クオーター4分に7点ビハインドとなったが、センター田川、フォワード山下のコンビネーションなどで猛追。66-66の残り22秒に田川が決勝のミドルシュートを決めた。

 ■残り22秒 田川が決勝ミドル 新生チーム好発進

 “新生”長崎サンライズが好スタートを切った。これまで一緒に長崎県の車いすバスケット界をけん引してきた「佐世保WBC」の解散に伴い、その主力3選手が今季から加入。新たなメンバーでの初陣を優勝で飾った。司令塔のガード立川は「接戦に勝ち切って結果を出せたのは大きい。今後につながる」とホッとした表情を見せた。

 県選抜でも活躍してきたセンター田川、ガード永江、フォワード山下の3人が新加入。戦力は上がったが、長崎サンライズとして試合をするのは今回が初めてで、最初はかみ合わない場面もあった。そこを試合のたびに修正しながら、この日の優勝決定戦に臨んだ。

 相手は先週の日本選手権西日本2次予選で準優勝した福岡breez主体の福岡。高さのあるインサイド攻撃や精度の高いシュートに苦しみながらも、攻守に体を張って終盤まで競り合った。

 同点で迎えた試合時間残り22秒。「やることはこれまでと一緒」とインサイドを中心に仕事に徹してきた田川が、決勝のミドルシュートをしっかりと沈めると、全員でそのリードを守り抜いた。

 立川、田川がもう一つ収穫に挙げたのは、新しく加わった社会人1年目の山下ら10代3選手の存在。プレー時間が長くなり、得点力もついてきた競技歴4年目の山下は「若手からもっと元気を出していきたい」と新生チームのさらなる盛り上げを誓っていた。

 ▼最終順位
 (1)長崎サンライズ(2)福岡(3)大分(4)九州シルバースター(5)九州ドルフィン(6)佐賀(7)鹿児島(8)北九州市(9)熊本

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