昨年の全国茶品評会で2年連続日本一に輝いた「そのぎ茶」の産地、長崎県東彼東彼杵町で15日、一番茶の初摘みが始まった。時期は例年並みで、八十八夜の5月2日ごろに収穫のピークを迎える。
約270戸が約390ヘクタールで茶葉を栽培。昨年は県内生産の約6割に当たる約430トンを出荷した。「そのぎ茶」は昨年の全国茶品評会の蒸し製玉緑茶部門で、個人と産地ともに2連覇を果たした。
里郷の茶畑では、昨年個人で最高賞に輝いた福田新也さんらが、専用の機械を使って約300キロを摘み取った。工場に運び、ふくよかな味と香りが楽しめる蒸し製玉緑茶に加工する。福田さんは「品評会に向けて手摘みも予定している。今年も町内の生産者の誰かが日本一になり、産地全体が活気づくとうれしい」と話した。
6月中旬ごろから二番茶を収穫し、町全体で約400トンの生産を見込んでいる。