MICE、新庁舎 争点 現職に3新人挑む 長崎市長選

©株式会社長崎新聞社

 長崎市長選は4選を目指す現職に新人3人が挑み、長崎市のMICE(コンベンション)施設や新市庁舎の整備の在り方をはじめ、深刻な人口減少、多選の是非などを巡り、激しい舌戦を展開している。21日の投開票に向け熱戦が続く。

 ■高比良候補

 無所属新人で前県議の高比良元候補(66)は、長崎市魚の町の市民会館前で第一声。著しい人口流出、経済力の低下、独居老人の増加に触れ「課題が分かっていながら具体的な成果を出していない」と田上市政を批判。「命懸けで長崎を再生させる」と強調し、MICE施設と新市庁舎整備の見直し、産業振興と雇用拡大への意欲を示した。

 圓田禎一後援会長は「県都長崎市にはこれ以上ない閉塞(へいそく)感があり、市民はどこへ向かうべきか疑問と不安を持っている」と話し、市政刷新に向けた支援を求めた。

 ■田上候補

 無所属現職の田上富久候補(62)は、ジャンパーに白い運動靴とズボンの格好で、湊公園(新地町)での出陣式に姿を見せた。奥保彦後援会長は、市の財政や新市庁舎の建設を巡り「他の候補者からはネガティブキャンペーンばかり聞こえてくる」と述べ、結束を呼び掛けた。

 田上候補は、MICE施設の必要性などにも触れ「未来の基盤づくりを進めており、これからの4年でいよいよ形になる。全身全霊を尽くして、仕事に取り組みたい。夢のある長崎を一緒につくろう」と訴えた。

 ■橋本候補

 無所属新人で前市議の橋本剛候補(49)は黄色のネクタイと運動靴を身に着け、中島川公園(魚の町)で出陣式に臨んだ。人口流出と財政、市民と市政の距離感に関する課題を挙げ「この三つの脅威を打ち破らないといけない」と強調。規模縮小を主張している新市庁舎整備を巡っても「(市が)一度決めたからやるしかない、というのは次世代への裏切り行為だ。町を変えるには次世代を大事にしないといけない」と話した。

 中村七生選対本部長は「(投開票日に)万歳三唱できるように頑張ろう」と呼び掛けた。

 ■吉富候補

 無所属新人で社会福祉法人理事長の吉富博久候補(74)は城山町の選挙事務所前で出陣式。塩川寛選対長は、吉富候補について「5期20年の市議の経験を基に、どうしても今の市政を変えないといけないと決意している」とあいさつした。

 吉富候補は、田上市政について、多選や、近年相次いだ住民投票実施の求めに全て反対した姿勢を批判。「福祉、教育、医療などが大事なのに、MICE施設などのハコモノばかり造っている。地に足の着いた産業、経済をつくり、住みやすい長崎にしたい」と訴えた。