北日本で気温変化大 札幌は数日で3か月分の気温差

 

きょう16日は北海道から九州まで晴れて、関東から西の各地は最高気温が20℃を超える見込み。秋田では、昼前に平年より2日早くさくら開花の発表があり、さくら前線は東北北部まで達した。あす17日(水)は北日本にも暖かな空気が流れ込み一気に気温が上がり、花の開花がいっそう進みそうだ。ただし、北日本や北陸では週末にかけて、気温の変動が大きくなるので注意が必要となる。

17日 札幌 沖縄に次ぐ高温か

 高気圧に覆われて、17日も晴れる地域が多い見込み。北日本は暖かな空気が流れ込み、場所によっては時季外れの暖かさとなりそうだ。最高気温は、札幌や帯広、福島で24℃、北見や山形で23℃など、平年を大幅に上回る所が多い予想だ(札幌は7月中旬並みの気温)。積雪の多い地域では、なだれや急な雪解けによる川の増水や低地の浸水に注意が必要となる。

木、金 気温の変わり目

18日(木)は晴れる地域が多く、北日本の高温も続く見通し。朝と昼の気温差が大きい状態も続くので、服装でうまく調節する必要がある。19日(金)の日中は、寒冷前線の通過で日本海側で雨や雷雨となるが、前線の後ろ側に控える冷たい空気の影響で、急に気温の下がる地域が多くなりそうだ。20日(土)も日本海側は雲の広がる地域が多く、日中の気温は平年を下回る見通し。札幌では、18~19日の予想最高気温が23~24℃だが、20日は10℃と4月上旬並みまでしか上がらない予想で、急な気温の変化に対して注意が必要となる。

 なお、21日(日)には全国的に晴れる見通しで、北日本や北陸でも気温が平年並みまで上がる予想となっている。関東から西の太平洋側では、日本海側ほど気温の上下動はなく、週末にかけても過ごしやすい陽気が続く見込み。
(気象予報士・高橋和也)

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