健康手帳Vol.273

愛媛県新居浜市 市政だより「にいはま」平成31年(2019年)4月号

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■虚血性大腸炎
ご高齢の人が、下血したと言われることがよくあります。大腸癌やポリープからの出血、潰瘍性疾患からの出血、内痔核からの出血が疑われますが、診察をしていて意外と多いのが虚血性大腸炎です。
虚血性大腸炎とは、大腸支配血管の虚血、閉塞により生じ、動脈硬化の進行した高齢者に多く、基礎疾患として糖尿病、血管炎を生じるような膠原病(こうげんびょう)の人もおられます。
また、血管収縮を起こすジゴキシンや経口避妊薬などの薬物が誘発したと考えられる症例報告もあります。一過性型が多く、絶食、輸液、抗生物質投与などの保存的療法で予後良好な人が多いようです。
下血されると、悪性疾患を予想し、絶望感をもって受診される人が多いのですが、このような症例もありますので最近使用された薬剤などが分かるようにして、早めに受診していただければと考えます。