2019年F1第3戦中国GPはメルセデスがワンツーフィニッシュを飾りフェラーリは苦しい状況に。一方、アレクサンダー・アルボンはFP3のクラッシュから見事な挽回で10位入賞を果たしました。今回も週末の様子をムッシュ柴田氏がお届けします。
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2019年シーズンはフェラーリが強い!!はずなのに、中国GPが終わってみれば、開幕3戦すべてメルセデスの1−2勝利という予想外の結果となってしまいました。いったいフェラーリ、どうしちゃったんでしょうねえ。
という話は、おいおいするとして。中国GPの土曜日は、FP3でのアルボン選手の大クラッシュで幕を明けました。
レース後の囲みでは、身振り手振りの大熱演で、バトルを再現してくれました。
対照的にくら~い雰囲気だったのが、フェラーリ陣営です。
今回の戦闘力からすれば、ベッテルの3位表彰台は十分に満足すべき結果だと思うんですが、問題はふたりのドライバーへの対応ですよね。
記者たちからもマッティア・ビノット代表に対し、「なんであんなにルクレールのピットインを遅らせたんだ」などなど、露骨な待遇格差に質問が集中しました。
それについてルクレール自身は、「チームの判断は、十分に理解できるものだよ」と、優等生的答えに終始してましたが……。
この会見直前には、戦略担当エンジニアのジョク・クレアから、かなり厳しい表情で長いこと説明を聴いていました。やはり本音としては、納得いってなかったんでしょうね。マネジャーのニコラ・トッドなどなど、ルクレールの取り巻きもいっしょでした。
このフェラーリの確執、今後もけっこう尾を引くかもしれませんね。