中日与田監督、573日ぶり白星の大野雄を称える「ホッとしたんじゃないかな」

中日・与田剛監督【写真:荒川祐史】

打線は13安打7得点、大島を除く先発野手7人が1打点ずつ

■中日 7-1 DeNA(16日・ナゴヤドーム)

 中日は16日、本拠地ナゴヤドームでのDeNA戦に7-1で快勝し、貯金を再び1とした。先発の大野雄が7回途中5安打1失点と好投し、573日ぶりの白星をマーク。試合後、与田剛監督は「大野は立ち直って投げてくれた、よく頑張ってくれた。今季初勝利、ホッとしたんじゃないかな」と左腕の力投を称えた。

 打線が序盤から援護した。3回、右手首の故障から4試合ぶりにスタメンに復帰した平田が今季初アーチとなるソロを放ち、1点を先制。さらに、福田の犠飛、高橋の適時二塁打、阿部の適時打と3者連続打点で一挙に4点を先行した。

 さらに4回、5回と加点してリードを広げ、8回には京田の適時打でダメ押しの7点目。大島を除く先発野手7人がそれぞれ1打点ずつをマークする繋がりのある攻撃を見せ、13安打で7得点。指揮官も「平田の勢いに乗せる先制点。本人も不安もあった中でよく打ってくれた。選手がよく動いてくれた」と頷く攻撃だった。

 573日ぶりの白星となった大野雄は制球に苦しみ4つの四球を与えたが、7回途中5安打1失点と粘投。昨季は未勝利ながら、ローテの一角に据えた期待に応え、指揮官も「ゲームはこれまでも作ってくれていた。勝敗は点が絡んでくるけど、今日は大量リードをもらってラクに投げられたと思う」と労う投球だった。

 これで再び貯金は1となり、17日も連勝すれば、DeNAをかわしてAクラスに浮上する。「いつ取っても(白星は)大きい。全て勝ちたいですから」と力を込めた与田監督。6年連続Bクラスに沈んできたが、今年の中日にはこれまでとは違う空気が漂っている。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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