女子初応援団長 演舞の質磨き次の世代へ 佐世保南高

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「応援の質を磨いて次の世代に引き継ぎたい」と意気込む木場さん(右から2人目)ら応援部員=佐世保南高

 長崎県立佐世保南高(佐世保市日宇町)には創立当初から続く応援部があり、学校行事や運動部の試合でエールを送っている。3年の木場七海さん(17)は初めての女子の団長。部員は少ないが「“絶対的に格好いい”存在。演舞の質を磨いて次の世代に引き継ぎたい」と熱意を注ぐ。
 「佐南ファイ、佐南ファイ」。3日朝。ひんやりとした教室に、気合満点の掛け声が響いた。声の主は学生服に白いタスキを掛けた木場さん。新入生向けの部活動紹介の練習で、部員4人全員が集まっていた。
 同校はバスケットボールやバレーボールなど部活動が盛んだ。応援部は高総体の試合や壮行式で演舞を披露している。
 木場さんが応援に興味を抱いたきっかけは、中学生のころから好きだった高校野球。観戦するうちに、スタンドで声を張り上げて一体感をつくる応援団長に引かれた。入学前にパンフレットで応援部の存在を知った。「自分も応援する側に立てる」と胸が躍った。
 木場さんと同学年の松本夢華さん(17)と山口朱理さん(17)、高井伶遠さん(17)も入部。主に行事の前に練習を重ねてきた。
 応援を初めて見る新入生に学生服姿を笑われたこともあった。それでもバスケットボール部の試合に出場した友人から「(応援は)見えていたよ」と声を掛けてもらった。「誰かの役に立てている」。思いが届く手応えを感じた。
 昨年の夏に憧れの応援団長になった。「熱意があり、物おじしない」。仲間の言葉どおり、最近は取り組んでいなかった演舞を文化祭などで復活。本年度は行事の直前だけだった活動を毎月2回に増やすつもりだ。
 原動力は、自分の大事なものを途絶えさせたくない気持ち。母校の小学校が昨年廃校になった苦い思いがある。「(廃校前に)自分にもできることがあったはず。部員を増やすために力を尽くしたい」
 引退まで約2カ月。応援のレベル向上などやりたいことは、まだある。「誇りがあるからこそ終わらせたくない。情熱を持って続けたい」と力強く笑った。