滑石市場 きょう新装再開 鮮魚、青果、精肉の3店舗

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17日にリニューアルオープンする滑石市場と店主の久松さん(右端)ら=長崎市、滑石市場

 建て替えのため昨春から休業していた長崎市滑石3丁目の「滑石市場」が17日、リニューアルオープンする。建て替え前に営業していた鮮魚、青果、精肉の3店舗が再開する。店主らは「なじみのあるお客さんにまた会えるのがうれしい」と張り切っている。
 市場は1973年に開設。当初は漬物、すし店など約15店舗が並び、かつて「九州一のマンモス団地」といわれた滑石地区の住民の暮らしを支えてきた。しかし人口が徐々に減った上、近隣に複数のスーパーが開店して競争が激化。次第に市場の店舗は減少した。建物の老朽化も進み、昨年3月末に営業を終了。1年後の再開を目指して、残った3店舗が近くで営業を続けていた。
 新しい市場に入るのは、精肉店の「和牛松内」のほか、市場の開設当初から営業する「久松鮮魚」と「松浦青果」。市場は3店舗分のスペースに縮小して建て替えた。
 市によると、現在市内で営業中の市場は25カ所(三つの公設市場を含む)で、年々減少しているという。滑石市場は金融業の「一ノ瀬商事」(同市)が所有。一ノ瀬惠介社長(52)は「先代の父の思いを継ぎ、市場を残そうと決めた」と話し、「プロが食材の知識や調理方法を教えてくれる市場は一つの文化。消費者の食材への意識が高まる中、市場が再び求められる時代は遠くないうちにやってくるのではないか」と期待を込めた。
 16日は関係者が営業再開の準備に追われた。久松鮮魚の店主で、市場組合長を務める久松徳伸さん(70)は「早くお客さんに新鮮な刺し身を食べてほしい。小さな3店舗の市場だが、真心込めて販売したい」と意気込んでいた。