エンゼルス・大谷 マイナーでのリハビリ出場なしで復帰へ

日本時間4月17日、エンゼルスのビリー・エプラーGMが語ったところによると、大谷翔平はマイナーでのリハビリ出場を経ずに戦列復帰する見込みだという。ただし、リハビリ出場を行わないからといって戦列復帰が早まるわけではなく、エプラーは当初の予定通り、大谷が5月中に指名打者として戦列復帰する見込みであることを明らかにしている。

昨年10月1日(現地時間)に受けたトミー・ジョン手術からのリハビリを進めている大谷は、すでにマシン相手の打撃練習を開始しており、来週には投手と対戦する実戦形式での打撃練習を行う予定となっている。日本時間4月16日に手術を担当したニール・エラトラシュ医師の診察を受け、実戦形式の打撃練習開始にゴーサインが出た。

昨季のア・リーグ新人王に輝いた大谷は、マイナーでのリハビリ出場ではなく、実戦形式の打撃練習のなかで必要な打席数を消化していく予定となっている。昨季も戦列復帰前のおよそ1週間にわたって実戦形式での打撃練習で調整を行っており、今回はそれと同様のプロセスを経ることになる。エプラーによると、大谷は球団のキャンプ施設があるアリゾナではなく、本拠地のカリフォルニアで戦列復帰に向けての準備を進めていくようだ。

エプラーは「大谷に(マイナーでの)リハビリ出場は行わせないつもりだ。守備に就く必要はないから昨年6月と同じ状況だし、同様のアプローチを採用する。戦列復帰までにどれほどの打席数が必要かは、まだ明言できないけどね」とコメント。エンゼルスは大谷が戦列復帰を急ぐことがないよう細心の注意を払っており、マシン相手の打撃練習は今のところ、速球に限定されている。ただし、その球速はメジャーリーガーと同レベルのものであるという。

大谷は打撃練習を行うなかで、昨年よりもパワーが増したように感じていることを明らかにしている。戦列復帰後は、104試合・367打席で打率.285、22本塁打、OPS.925をマークした昨季以上のパフォーマンスが見られるかもしれない。

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