犠牲の夫婦に祈り 熊本県南阿蘇村立野 熊本地震 本震3年

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熊本地震で亡くなった片島信夫さん、利榮子さん夫妻の自宅跡で黙とうする新所区の住民ら=16日午前9時ごろ、南阿蘇村立野(後藤仁孝)

 熊本地震による土砂崩れで片島信夫さん=当時(69)、利榮子さん=同(61)=夫婦が犠牲になった熊本県南阿蘇村立野の新所区では、住民ら10人が夫婦の冥福を祈り、地区の再興を願った。

 夫婦の自宅跡に献花台を設け、それぞれが手を合わせた。区長の吉野光正さん(73)は「夫婦仲良く愛犬の散歩をしていたのが、ついこの間のよう」。

 立野では3月に災害公営住宅が完成。だが、地震前の360世帯のうち、戻ったのは約130世帯で、農業用水の復旧も見通せない。地震当時の区長だった山内博史さん(64)は「活気と安心を取り戻せるよう地域交流に力を入れたい」と語った。(堀江利雅)

(2019年4月17日付 熊本日日新聞朝刊掲載)