【MLB】米でピッチャー返しを間一髪の顔面スレスレ“曲芸避け”「マトリックスのネオ」

アスレチックス戦に先発したアストロズのコリン・マクヒュー【写真:Getty Images】

ピッチャーライナーをのけ反りながら避け、併殺プレーを完成

■アストロズ 9-1 アスレチックス(日本時間17日・オークランド)

 アストロズのコリン・マクヒュー投手が16日(日本時間17日)の敵地アスレチックス戦で強烈なピッチャー返しをフィールドと水平に体をのけぞらせながら避ける離れ業を披露。そのまま併殺につなげたミラクルプレーに、地元解説者は「マトリックスのネオだ!」と人気映画のスーパーアクションに喩えて絶賛している。

 アストロズの3-0リードで迎えた2回裏無死一塁の場面で、まるでSF映画のような驚愕のシーンが実現した。

 右腕マクヒューが投じた91マイルのファストボールをモラレスが狙い撃ち。強烈なピッチャー返しとなったが、マクヒューが信じられない動きを見せた。

 頭部方向に襲い掛かった打球をのけぞりながらギリギリ回避。遊撃手のコレアが打球をスムーズに処理し、併殺でピンチを切り抜けた。信じられない様子だったのは球審だった。マスクを外しながら、マウンドのマクヒューに歩み寄ると、顎の真下をボールが通過するジェスチャーで、ミラクルプレーに驚きを見せていた。

 地元テレビ局の実況は「彼は背中から落ちました。そして、その打球が併殺打となりました」と信じられない様子で言葉をつなぐと、解説は「球審のクリス・グチオーニは最前列で目撃しましたね。コリン・マクヒューがマトリックスのネオに変貌しました」と興奮冷めやらない様子で語った。

 メガヒット映画「マトリックス」で主演のキアヌ・リーブスが見せた体を地面と水平に仰け反らせながら、相手の攻撃をかわす名場面を引き合いに出していた。

 マクヒューはこの日、6回2安打2四球5三振無失点の力投で大活躍。インパクトマックスのマウンドとなった。(Full-Count編集部)

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