バス運転手が料金箱を不正操作 30万円着服、懲戒解雇

川崎市役所

 川崎市交通局は17日、市バス井田営業所(高津区)の管理と市バスの運行を委託している神奈川中央交通東の男性運転手(51)が、料金箱から約30万円を着服していたと発表した。同社は男性運転手を16日付で懲戒解雇処分にした。市は同社から損害額の弁済を受けるとしている。

 市交通局によると、市バスの料金箱には、過払いがあった場合の払い戻しに対応するため10円硬貨を70枚ほど常備保管。使用されることはほとんどなく、運転手は料金箱を不正に操作して硬貨を着服していた。

 複数のバスに出入りする運転手を不審に思った同僚が3月27日に同社へ報告。ドライブレコーダーに運転手が着服する姿が映っていた。同社の調査に、運転手は7カ月ほど前から着服を繰り返していたことを認めたという。

© 株式会社神奈川新聞社