決勝トーナメント1回戦ではレアル・マドリード、準々決勝ではユヴェントスを撃破したアヤックスの快進撃が目立つ今季のチャンピオンズリーグ。しかし、ベスト8にはほかにも欧州5大リーグ以外の勢力が残っていることを忘れてはいないだろうか。ポルトガルのプリメイラ・リーガから参戦しているポルトだ。
準々決勝1stレグでリヴァプール相手に0-2で敗戦したことを考えると、ポルトのベスト4進出はかなり厳しい状況となっているが、セルジオ・コンセイソン監督はまだあきらめてはいないようだ。英『Daily Mirror』によると、指揮官はリヴァプールを称賛しつつも結果は選手の出来次第だと次のように語っている。
「準々決勝を戦うこと、そして歴史の転換点を作ること以上のモチベーションは存在しないよ。私はリヴァプールのスタイルが好きだ。時に彼らは世界で最高のチームだね。我々は非常に強いチームに対して2点のビハインドがある。正しいバランスで攻撃的に行くことが基本になるね。テクニカルスタッフはゲームプランを立てるけど、それは実行する選手次第だ。これまで起こった良いことのすべては選手のおかげだよ。我々は相手が仕掛けてくることに100%集中し、守備組織のために働かなければいけない。リヴァプールを分析することは難しくないが、彼らは個人でもチームでも質が高いので良さを消すのは困難だ。素晴らしいチームだね」
相手を褒めつつも、コンセイソン監督は逆転突破にむけて静かに闘志を燃やしているのだろう。ポルトは今回を含めここ10年間で準々決勝を3度経験しているが、いずれも突破はできていない。今夏にはDFエデル・ミリトンのレアル・マドリード移籍が決定しており、ポルトは今季のうちにこの壁を打ち破りたいはずだ。
運命の2ndレグはポルトのホームであるエスタディオ・ド・ドラゴンで開催される。印象的な逆転劇が多い今大会だが、アヤックスに続いて欧州5大リーグ以外のチームがベスト4に名を連ねることはあるのだろうか。