有権者6千人分の個人情報を紛失 統一地方選で相模原市

 7日投開票された統一地方選で、相模原市は17日、中央区の有権者ら6123人分の個人情報が入ったUSBメモリー1個を紛失したと発表した。相模原市長選、市議選、知事選で投票確定作業に使われており、氏名、住所、性別、生年月日、各選挙で投票したかが記録されていた。

 紛失したのは、塩田自治会館(同市中央区)が投票所となっていた同市中央区田名塩田1~4丁目、同区田名の一部に住む人の個人情報。USBメモリーは同会館での選挙人名簿照合作業で使われた後、開票所の市立総合体育館(同市南区)に運ばれた。

 7日午後10時半ごろまで投票率を確定する作業で使われ、区内の別の投票所で使用された計36個のUSBメモリーとともにケースに収納され、8日午前2時半ごろに市役所の施錠された作業室に置かれた。職員が11日に物品を整理しようとしたところ、なくなっていることが判明したという。

 個人情報にはパスワードが設定され、これまで外部への流出は確認されていないという。

 市中央区選挙管理委員会の鈴木泰明事務局長は「個人情報の管理体制を見直し、再発防止に努めたい」と謝罪した。

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