ドコモ、超音波振動で飛行する飛行船型ドローンを発表

NTTドコモ(以下、ドコモ)は、ドローンを活用した新たなビジネスの創出に向けて、プロペラを使わず、超音波振動を活用して空中を移動する安全性の高い屋内向けの飛行船型ドローンを開発。

従来のドローンは、空中移動の際にプロペラや羽ばたき翼などが人や物に衝突すると、大きな怪我や破損につながる可能性があるという課題が存在した。それをドコモは、羽根のないドローンを実現し、人が触っても安全な微小な振動により風を起こす超音波振動モジュールを活用することにより、飛行時の音が静かで、安全なドローンを実現。

その仕組みは、ヘリウムガスが充填された風船の浮力によって浮遊し、さらに「空気ポンプ」として動作可能な超音波振動モジュールによって推進力を生み出すことで、空中を移動する。

■主な仕様
  • 直径:最大約90cm
  • 最大飛行速度:約20cm/秒
  • 連続飛行時間約1~2時間

イベント会場やコンサートホールなどの屋内において羽根のないドローンを飛行させることで、空飛ぶ広告や道案内などに活用するほか、機体に搭載されたカメラから撮影した映像と画像解析技術を組み合わせて、空中からの監視や警備ソリューションに活用することを想定しているという。また羽根のないドローン本体にプロジェクションマッピングをすることにより、空間演出ソリューションの提供も検討しているという。

なお、2019年4月27日(土曜)から幕張メッセで開催される「ニコニコ超会議2019」の「日本電信電話ミカカランド・NTT超未来研究所6」に羽根のないドローンを出展する予定だという。

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