金峰山自然の家、利用中止 屋根接合部に不具合 熊本市教委

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屋根などの不具合で施設の利用を中止した金峰山少年自然の家=熊本市西区

 熊本市教育委員会は17日、金峰山少年自然の家(西区池上町)の屋根と建物本体の接合部に不具合が見つかったことから、施設の利用を中止したと発表した。災害時には危険があると判断したためで、市教委は今後、施設の廃止も含めて対応を検討する。

 自然の家は1975年10月に開所。市内の小学5年生の集団宿泊教室などに利用されている。本年度も87校が予定していたが、市教委は市外の施設で実施する方針。予約を受けていた一般の16団体にも利用中止を伝えた。

 不具合が見つかったのは一部2階建ての本館(延べ床面積2038平方メートル)で、6棟が渡り廊下でつながる造り。旧耐震基準で建設されているため、初めての耐震診断を昨年5月から今年1月まで実施したところ、食堂や研修室、宿泊室など5棟で鉄筋コンクリート造りの建物本体と鉄骨造りの屋根をつなぐアンカーボルトの切断や変形、モルタルの破損などが分かった。地震や台風によって屋根がずれたり、飛ばされたりする恐れがあるという。

 原因について、市教委は「老朽化や熊本地震の影響のほか、設計図と異なる場所にボルトが設置されているケースもあり、施工不良も考えられる」と説明している。

 熊本地震では、6棟のうち体育室の基礎と柱の接合部が破損しただけだった。

 不具合を解消するには大規模改修が必要で多額の費用がかかるという。市教委青少年教育課は「小学生の思い出の場所として親しまれている施設だけに残念」と話している。(高橋俊啓)

(2019年4月18日付 熊本日日新聞朝刊掲載)