【MLB】ダルビッシュ、159キロ3人KO死球に“ダル節”回答 米爆笑「自分の暴投にジョーク」

今季初勝利を挙げたカブス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

16日のマーリンズ戦で6回途中2失点で初勝利をマーク、159キロの死球も話題に

 カブスのダルビッシュ有投手が15日(日本時間16日)の敵地マーリンズ戦で5回2/3を投げ、4安打8奪三振2失点で今季初勝利をマークした。今季最高のピッチングを披露した右腕だが、降板直前の最後の一球が打者の股間と球審の首、捕手の背中をも直撃した99マイル(約159キロ)の死球が米国で話題となる中、ダルビッシュは自身のインスタグラムで「僕が悪かった」と謝罪。だが、ファンからの投稿に茶目っ気たっぷりの“ダル節”を次々に炸裂させ、地元メディアを爆笑させている。

 伝説のデッドボールの余韻はいまだ冷めやらない。カブスが5-2とリードして迎えた6回2死走者なしの場面で、ダルビッシュが打席に迎えたのはメジャー3年目の外野手ブリンソン。カウント1-1で迎えたこの日の96球目、99マイルのファストボールは内角へ投じられた。

 ブリンソンは慌てて腰を引いたが。剛速球は股間をかすめて、オノラ球審の胸元を直撃。それでも威力は収まらず、女房役のコントラレスをも直撃した。

 ブリンソンは痛みからフィールドに昏倒し、オノラ球審も顔面蒼白に。コントレラスもよろめいた159キロの衝撃は、米メディアやインターネットで大盛り上がりだった。

 かつてダルビッシュが活躍したレンジャーズ時代のテキサス地元紙「フォートワース・スターテレグラム」も「ユウ・ダルビッシュの2019年初勝利から、魔法の一球がハイライトとして君臨」と改めて特集するほど。

ダルビッシュは自身のインスタで「悪いのは自分」と号泣の絵文字とともに謝罪

 一方、ダルビッシュは自身のインスタグラムでブリンソン、オノラ主審、コントレラスが倒れるシーンと、「99」の文字を映しだしたシーンのテレビ画面の画像とともに、「My bad(悪いのは自分)」と号泣の絵文字とともに謝罪した。ドジャースの前田健太投手ら約1万8000人が「いいね」を付けたが、地元ファンとのやりとりでダル節を炸裂させている。

「1球で3人(倒すとは)」というメッセージに、ダルビッシュは「2つのボールも当てているので、合計5だね」と返信。ブリンソンの男の大事な部分も「2」としてカウントするユーモアセンスを披露。さらには「安全な人は誰もいない」というファンの投稿に、「(安全なのは)自分だけ」とダルビッシュは絶妙な切り返しを見せると、カブス公式インスタグラムも笑顔の顔文字3連発で反応していた。

 茶目っ気満載のダル節炸裂に、カブス専門ニュースメディア「ブリーチャー・ネイション」も「ユウ・ダルビッシュ、相当面白い。自分の暴投にジョーク」と特集している。

「最終的にみんな無事だったことで、ダルビッシュはこの瞬間をちょっとばかり楽しもうとしたようだ。インスタグラムに爆笑コメントを残している」と記事ではダルビッシュのジョークのクオリティを高く評価していた。

 インスタグラマーとしても地元メディアを爆笑させたダルビッシュ。完全復活の瞬間はすぐそこに来ているかもしれない。(Full-Count編集部)

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