日産観光 高速路線バスに参入 水戸-東京間直行便 低価格の運賃実現

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日産観光が受託運行する高速路線バスの車両

貸し切りバスの日産観光(水戸市住吉町、小林道明社長)は4月から、水戸-東京間の高速路線バスの運行を始めた。乗降場所が2カ所の直行便とすることでコストを抑え、低価格の運賃を実現。小林社長は「価格的な優位性があればある程度の需要が見込める」としている。

同社水戸住吉車庫と東京都品川区の大崎駅西口バスターミナルを結び、1日往復4便を運行。同車庫発は午前6時15分〜同7時15分、同駅発は午後5時半〜同9時15分。同車庫には60台分の無料駐車場がある。予約制で、インターネットか電話で申し込む。空席があれば当日も乗れる。

運賃は片道1500円。いずれも5%のインターネット割引と早割がある。

4月中は運行開始記念として、事前予約限定で片道500円となる。今月1日から運行を始め、11日までに約4千人が乗車した。小林社長は「想像以上に反響が大きい」と手応え。若者をはじめ、週末は家族での利用が多いという。

安全性が問題となった高速ツアーバスを廃止し、規制が厳しい乗り合いバスに一本化して2013年にできた制度を活用。同社の関連会社で、乗り合いバスの許可を取得しているトラビスジャパン(長野県)が運行幹事会社となり、日産観光が受託運行する。

同社は価格競争の厳しい貸し切り観光バス業界にあって「安定的かつ稼働の高い事業で社会貢献にもなる」(小林社長)として運行を模索。東京都内での乗降場所が課題だったが、トラビスジャパンが15年12月オープンの大崎駅西口バスターミナルに確保したことで参入が実現した。

今後はビジネス客をターゲットに法人営業にも力を注ぐ方針。水戸駅から乗降ができないため、同駅と同車庫間の送迎も検討していく。小林社長は路線拡大も視野に「関連会社も含め、より積極的に対応していきたい」としている。(長洲光司)