くじで落選の候補、相模原市選管に異議 「無効票に得票」

会見する松浦千鶴子氏

 7日に投開票された相模原市議選の中央区選挙区で、くじ引きで落選した無所属新人の松浦千鶴子氏(45)が18日、票の再点検を求めて市選挙管理委員会に異議を申し立てた。

 無効票と判断された票の中に自分の有効票があった可能性があるとして、最下位当選者で共産党新人の今宮祐貴氏(34)の当選を無効とし、次点の松浦氏を当選とするよう求めている。

 松浦氏は会見で、無効とされた票の中に「まつうらちかこ」などと1文字違いの票が3、4票あったと複数の開票立会人が確認していたと説明。似た名前で共産現職の松永千賀子氏(64)も立候補していたが、「『まつうら』と書かれた票は私の得票と認められるべきだ」と話した。

 市選管は異議申出書を受理し、30日以内に検討結果を公表する。決定に不服がある場合は、県選管に審査を申し立てることができる。

 中央区選挙区では今宮氏と松浦氏が3158票で並んでいたため、最後の1議席を巡ってくじ引きが行われ、今宮氏の当選が決まっていた。

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