千姫の生涯に思い 常総・弘経寺 天樹祭、遺品も公開

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千姫の墓所を参拝する観光大使3人=常総市豊岡町の弘経寺

徳川家康の孫娘、千姫の菩提寺(ぼだいじ)である常総市豊岡町の弘経寺で14日、千姫の生誕日を祝う天樹祭が開かれた。年に1度の遺品公開もあり、多くの市民が足を運び、千姫の生涯に思いを巡らせた。

千姫晩年の名前「天樹院」にちなむこの祭りは、千姫の命日に合わせ、毎年4月に開催。年に1度の遺品展をはじめ、献茶式、野だて茶会、コンサート、千姫の生涯を紹介するパネルシアターなどの催しがある。

オープニングセレモニーでは、弘経寺の金田大祐主管が「今年の一文字」を大書し、改元を踏まえ「新」と揮毫(きごう)した。

続いて、4月から新しい顔触れとなった3人の女性観光大使が寺関係者とともに千姫の墓所を参拝。厳かな雰囲気の中、花を手向け、深々と礼拝した。

千姫は徳川2代将軍秀忠の長女として生まれ、7歳で豊臣家に嫁いだ。大坂城落城の際に生き延びるなど、数奇な運命をたどったことで知られる。

遺品展では、千姫愛用と伝わる重厚なすずり、姿絵、金の絵の具で書かれた阿弥陀(あみだ)経など、市指定文化財が展示され、係員に熱心に質問する人の姿もあった。

市内在住の神林夏生さん(70)は「地元の歴史に興味があり、足を運んだ。千姫のことを知る良いきっかけになった」と話し、観光大使の一人、佐藤理紗さん(24)は「千姫は周囲を気遣える心優しい女性だったと思う。千姫をお手本に、これからの活動を頑張りたい」と抱負を述べた。(今橋憲正)