全国学力テスト 県内5万人参加 小6・中3 7月に結果公表

©株式会社茨城新聞社

全国学力テスト開始前の準備をする小学6年生=水戸市笠原町

小学6年と中学3年の全員を対象とした文部科学省の「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)が18日、一斉に行われた。中3で英語を初導入し、国語と算数・数学は基礎知識と活用力を別々の試験で問う従来型から、統合して出題する新形式に変更。全国で計約212万1千人、県内では約5万人が参加した。結果は7月に公表する。

県内の参加校は国公私立計730校。私立は22校中19校が参加した。

水戸市立笠原小(同市笠原町)では、教員がテストの注意点などを説明した後、午前8時40分から、6年生約120人が試験に臨んだ。

県教委は、特色ある授業で学力向上につなげた学校や市町村教委を2014年度から公表し、本年度も継続する方針。工夫した授業や教員の指導力向上など、模範的な取り組みを参考にしてもらうことで各学校が指導の改善を図り、児童生徒の学力向上につなげたい考え。(成田愛)

■中学で英語初導入 全国で212万人参加

県内を含めた全国での参加は小学校1万9496校の約107万6千人、中学校1万22校の約104万5千人の計約212万1千人。国公立は全校、私立の参加率は50.1%。東日本大震災の影響で事実上実施できなかった2011年度を除き、12回目の調査となる。

初導入の英語は「読む・聞く・書く」の3技能の試験が45分。時間を分けて行う「話す」の試験は5分程度で、パソコンを通じて生徒の声を録音するが、パソコンの整備が不十分な学校があり、今回は実施しないことを容認する。全員参加でなくなるため、「話す」の結果は参考値とする。

国語と算数・数学はこれまで、基礎知識を問う「A問題」と活用力を測る「B問題」に分かれ、時間割も別々に組まれていたが、今回から統合。2教科の試験時間は小学校で120分から90分に、中学校で180分から100分にそれぞれ短縮された。

また同時に、子どもたちの生活習慣や学習環境を尋ねる質問調査を実施し、学力との関係などの分析に役立てる。

全国学力テストは、児童生徒の学力を把握して学校現場での指導改善につなげることなどを目的に、07年度から全員参加方式で始まった。民主党政権が一時、約3割の学校を抽出する方式に変えたが、自民党の政権復帰で全員を対象とする形に戻った。