不審な振り込み 郵便局長阻止 大浦署が感謝状

式場署長から感謝状を受け取る前野さん(右)=大浦署

 大浦署は17日、特殊詐欺被害を未然に防いだとして、長崎小ケ倉郵便局長の前野友明さん(46)に署長感謝状を贈った。

 大浦署によると、3月11日、長崎市内の70代男性の携帯電話に「利用料金の未払いがあるので振り込まないといけない」などと書かれた電子メールが届いた。記された電話番号にかけると、指定口座に送金するよう指示されたという。

 翌日午後、男性は同郵便局を訪れ、約4万8千円を振り込もうとしたが、現金自動預払機(ATM)の操作方法が分からず、窓口で尋ねた。不審に思った前野さんがインターネットで検索したところ、詐欺に使われた電話番号だと判明。振り込みしないよう促し、同署に通報した。

 式場龍明署長から感謝状を受け取った前野さんは、「今後も現金引き出しや送金で来店したお客さまに対して、積極的に声掛けをして被害を防いでいきたい」と話した。

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