8点差追い付かれたマリナーズ ブルース決勝打で辛勝

【マリナーズ11-10エンゼルス】@エンゼル・スタジアム

一時は大量8点をリードしながらも同点に追い付かれたマリナーズだったが、10対10の同点で迎えた9回表にジェイ・ブルースが勝ち越しタイムリーを放ち、11対10で辛勝した。マリナーズは7番のオマー・ナルバエスが4号3ランを含む3安打4打点、8番のライアン・ヒーリーが4号先制3ランと5号2ランで5打点を叩き出すなど、6~9番の4人で合計7安打10打点と下位打線が奮起。リリーフ陣の乱調で想定外の接戦となったものの、なんとか勝利を収めた。エンゼルスは先発のクリス・ストラットンと2番手のジェイク・ジュエルで合計10失点。打線が粘りを見せたが、最後はクローザーのコディ・アレンが決勝打を浴び、驚異の追い上げを勝利につなげることはできなかった。

マリナーズは7回表が終了した時点で10対2と大量8点をリード。しかし、ここからエンゼルスの猛反撃が始まった。7回裏は無死一塁からピーター・ボアジャスのタイムリー二塁打で1点を返し、マリナーズ先発のフェリックス・ヘルナンデスを降板に追い込むと、2番手のR.J.アラニッツからコール・カルフーンが5号2ランを放って5点差。さらに一死一塁からアンドレルトン・シモンズとアルバート・プーホルスに連続タイムリー二塁打が飛び出し、瞬く間に3点差となった。マリナーズはたまらず3番手のブランドン・ブレナンを投入するも、トミー・ラステラのタイムリーとブレナンの暴投でついに1点差。マリナーズが8回表一死満塁のチャンスを無得点で終えると、その裏、4番手のアンソニー・スウォーザックからデービッド・フレッチャーが1号ソロを放ち、エンゼルスが10対10の同点に追い付いた。その後、エンゼルスは二死二・三塁のチャンスを生かせず、9回表にマリナーズが勝ち越し。マリナーズは大量リードの展開からは考えられないような、薄氷の勝利となった。

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