琉球大学など 沖縄で国産コーヒーの栽培を目指すプロジェクト開始

サッカー元日本代表の高原直泰氏が代表取締役を務める沖縄SV株式会社、ネスレ日本株式会社、琉球大学、沖縄県名護市が連携し、沖縄で初となる大規模な国産コーヒーの栽培を目指す「沖縄コーヒープロジェクト」を開始する。

近年、沖縄県では農業就業者の高齢化や後継者不足、耕作放棄地など、一次産業における問題を抱えている。そこで、沖縄SV株式会社とネスレ日本株式会社は、沖縄県内の耕作放棄地などを活用し、沖縄を拠点とする国産コーヒー豆の栽培「沖縄コーヒープロジェクト」を開始し、沖縄県の一次産業における問題解決を目指すことにした。また、コーヒー豆やコーヒー製品を沖縄県の特産品とするとともに、新たな観光資源としてサッカー場を併設したコーヒー農園を将来的に開発するなど、コーヒー豆の栽培を通じて新たな産業を育成することも目指している。

プロジェクトでは、2017年に播種され育成したコーヒーの苗木を、2019年4月23日に沖縄県名護市の農地へ移植する取り組みからスタート。農地への苗木の移植後は、数年の生育期間を経て、コーヒー豆を収穫する予定。コーヒー豆の栽培に関わる農作業には、沖縄県を拠点にサッカーを中心としたスポーツクラブを運営する沖縄SVの選手・関係者が従事。ネスレは、沖縄でのコーヒー栽培に適したコーヒー苗木の種の提供や、コーヒーを栽培する上で必要となる技術支援などを行い、沖縄SVによるコーヒー栽培をサポートする。沖縄県の気候・土壌に精通する琉球大学は、農学的見地からコーヒー栽培を行う上で必要となるノウハウ・情報の提供を行う。

今後は沖縄県での本格的なコーヒーの栽培を目指し、地元住民や農家との連携も視野に入れながら、播種と苗木の移植を継続して行っていく予定。現在、今期農地へ移植する苗木のうち、100本分のオーナーをクラウドファンディングを活用して募集している。調達した資金は、今後コーヒーを栽培していく上で必要となる財源として活用する。苗木のオーナーには、沖縄SVオリジナルデザインの「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」などを返礼品として贈呈する。

参考:【ネスレ日本株式会社】 沖縄で初となる大規模な国産コーヒー豆の栽培を目指す 産学官連携 「沖縄コーヒープロジェクト」 サッカー元日本代表 高原直泰が率いる沖縄SVとネスレが協働で開始

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