神奈川県内5首長選、14議員選 後半戦、21日投開票

選挙戦イメージ

 第19回統一地方選後半戦で、神奈川県内の5首長選と14議員選が21日、投開票される。任期満了に伴う市町長選はいずれも現職に新人が挑む構図で、行政運営の継続か刷新かを有権者に問う審判。議員選も最終盤に突入し、人口減少や地域経済活性化などを巡る舌戦が熱を帯びている。

 平塚市長選は与野党相乗りで3選を目指す現職と、市国際交流協会理事の新人による一騎打ち。大和は4期目を目指す現職と元市議会副議長の新人がぶつかり、市長任期を連続3期までとする多選自粛条例への対応も焦点だ。南足柄は3選を狙う現職と元市議の新人、不動産投資業の新人による三つどもえの戦いが繰り広げられている。

 開成と湯河原の町長選は、ともに現職と新人の一騎打ち。開成は3選を目指す現職に元銀行員の新人が、湯河原は4選を狙う現職に元町議が挑んでいる。

 大半の市町は人口減少や少子高齢化といった課題に直面しており、かじ取り役に課せられる地域の実情を踏まえた対応などが主な争点となっている。

 10市議選は、市長選とダブル選となった3市のほか、横須賀、藤沢、小田原、茅ケ崎、三浦、伊勢原、綾瀬で実施。総定数254議席(前回比5減)を巡り計325人が出馬し、藤沢、横須賀、平塚、小田原などで激戦となっている。4町議選は葉山、中井、山北、開成で行われ、総定数52議席に対し計61人が争っている。

 今回の統一選は投票率の行方も焦点だ。前半戦の知事選は40.28%(前回比0.43ポイント減)で過去最低を更新。中でも後半戦が繰り広げられている15市町の多くは40%を下回っており、有権者の関心がどこまで高まるかも問われている。

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