佐世保市長選<立候補者の公約>

 (届け出順)

 ■田中 隆治(たなか・たかはる)(75) 無所属・新 <漁業の振興で活性化>

 佐世保市政の最大の課題は、生産者人口の減少に伴う少子高齢化、過疎化の進行です。これを克服するためには経済の活性化が必要です。
 大村湾、佐世保港、九十九島一帯、および平戸島と五島列島と長崎半島で囲まれた外海を稚魚や稚貝の生育場として、いけすとして、また豊かな漁場として活用し、若者の生産者が主体となる沿岸漁業を振興させ、経済を活性化させます。
 また、産官学で魚介の種類別に漁礁を開発し、それらの海に埋設して藻場を造成し、魚介の生息環境を整えます。そして佐世保市の沿岸漁業が世界的な海洋資源供給基地として発展するための基礎を確立します。
 成長が早くて赤色の濃いマダイの稚魚や肉付きの良いアワビ、サザエ、ウニなどの稚貝を放流時に選び、世代を重ねて養殖し、品種改良を行い、付加価値の高いブランド魚介の開発に全力で取り組みます。
 経済が活性化すれば、市の税収が増え、医療・介護・福祉・育児・教育などの行政サービスをさらに充実させることができます。

 ■朝長 則男(ともなが・のりお)(70) 無所属・現 <雇用増と多様化図る>

 (1)小中一貫校の開設、全天候型遊戯施設、子育て情報支援拠点施設の整備、旧市民会館跡地の活用など市中心部にある緑あふれる公園の活用を推進(2)旧つくも苑跡地を観光公園化し、国内外の観光客用の大型レストラン、展望施設などを整備し、交流人口増加への対応と俵ケ浦地区の雇用の場づくりなど地域振興を図る(3)国際旅客船拠点形成港、三浦国際ターミナル、浦頭新国際ターミナルを活用し、年間300隻100万人の集客を目指す(4)特定複合施設区域の指定を獲得し、ハウステンボス地区での立地を目指し、雇用の増大・多様化による地域振興を図る(5)相浦新工業団地を整備し、企業誘致・立地を推進(6)米海軍前畑弾薬庫の針尾島集積所への移転、前畑~崎辺道路建設、海自崎辺地区の大型護衛艦係留施設整備、陸自水陸機動団施設整備など、国防政策の円滑な推進に協力(7)世界遺産、世界で最も美しい湾クラブなどのブランドを活用し、観光客や移住者などを誘致(8)国際都市佐世保の環境を生かし英語が話せ、英語で交わるまちづくりを推進

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