T4練習機が緊急着陸/空自三沢基地/エンジン不具合/ブルーインパルスと同型機

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緊急着陸したT4中等練習機の同型機

 防衛省航空幕僚監部は19日、航空自衛隊三沢基地のT4中等練習機が2日の訓練中に飛行して間もなくエンジンに不具合を起こし、緊急着陸していたことを明らかにした。製造メーカーの調査により、全国に配備されている同型の約200機全てで部品の交換が必要となることが判明。この機種は、空自のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」と同型機という。

 当時、このT4には2人が搭乗。2日午後1時7分ごろに三沢基地を離陸したが、2分後に右エンジンから異音と振動が確認されたため緊急着陸。けが人や周辺への被害は出なかった。

 空自によると、大きな振動によってエンジン内部でタービンブレード(羽根)が損傷、不具合が起きた。同型機は2018年以降にほかの基地で計2回、同様のトラブルが発生したが、飛行中の異常は初めて。

 T4は1988年に配備開始。エンジンの部品は定期的な修理点検で交換しているが、これまでエンジンの推力増強などを図る過程で、次第に振動が増していった可能性があるという。

 タービンブレードの振動を抑えるよう改良した部品を、全機で交換する。飛行の見合わせで操縦士の教育に一定の影響は避けられないが、丸茂吉成航空幕僚長は19日の記者会見で「早ければ来週早々にも対策が終わった航空機から飛行が可能」との認識を示した。空自は三沢基地への配備数を明らかにしていない。

 また、空自は6月上旬まで既に予定されているブルーインパルスの展示飛行4件を中止する。9月には三沢基地での展示飛行も決まっているが、丸茂空幕長は「修理の台数を見ながら判断する」と述べるにとどめた。