歓喜のち「あと2勝」 ヴォルターズ、昇格に照準

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西地区優勝を決めた熊本の選手と喜び合うファンら=19日、広島市の広島サンプラザホール(上杉勇太)

 バスケットボールBリーグ2部(B2)の熊本ヴォルターズは19日、広島市で広島を下し、悲願の地区初制覇を果たした。優勝へのマジックナンバーを「1」として臨んだアウェー戦。熊本などから駆けつけたファン約140人の声援を後押しに逆転勝ちし、コート上で選手たちは「よっしゃあー」と雄たけびを上げた。

 多くの広島ファンで埋まった広島サンプラザ。第1クオーターを終え、まさかの展開で7-26と大きく引き離された。「守備から集中してがんばって」。応援リーダーを務める益城町の会社員、磯崎和博さん(48)は声をからしてエールを送り続けた。その願いが通じ、第2クオーターからヴォルターズが一気に覚醒。第3クオーターに逆転すると、そのまま押し切った。

 熊本市出身で三重県在住の会社員、井上香里さん(26)は「ここまで長かった。でも、きっとやってくれると信じていた」と感無量の面持ちで涙を浮かべた。

 チームもファンも1年前の屈辱を心に焼き付け、踏ん張ってきた今季だった。昨季は西地区2位に終わり、1部(B1)昇格が懸かった富山との入れ替え戦は3点差で涙をのんだ。だからこそ西地区を制し、その勢いのままプレーオフ(PO)に臨んでB1へと突き進むと決めていた。

 当面の目標は達成したが、これからが本番だ。27日に始まる熊本でのPO準決勝で2勝して、初めてB1昇格がかなう。昨年6月まで熊本市に在住して欠かさずヴォルターズの試合を見てきた埼玉県の会社員、六倉[むつくら]道博さん(43)は「あと二つ勝って、今度こそB1に行ってほしい」。

 ファンの思いは選手たちも同じだ。小林慎太郎主将は「目標はまだ達成していない。(POは)ムラをなくし、最初からやるべきことを徹底していく」。慢心することなく、B1へ一気に駆け上がる覚悟だ。(元村彩)

(2019年4月20日付 熊本日日新聞朝刊掲載)