メッツに大打撃 サイ・ヤング賞右腕デグロムが故障者リスト入りへ

昨季ナ・リーグのサイ・ヤング賞を受賞したジェイコブ・デグロム(メッツ)が右肘痛により故障者リスト入りすることが濃厚となった。デグロムは日曜日(現地時間)の夜に遠征中のチームとともにニューヨークへ戻り、翌日にMRI検査を受ける予定だという。ブロディ・バンワグネンGMは、デグロムの最終登板翌日である火曜日(現地時間)に遡ってデグロムを故障者リストに登録する意向であることを明らかにしており、戦列復帰は最短で4月26日(現地時間)となる。

デグロムは木曜日(現地時間)にキャッチボールをしていた際に、初めて右肘の違和感を感じ、その後、少し痛みを感じ始めたという。バンワグネンはデグロムが次の先発予定日までに通常のルーティンを消化できないと判断し、大事を取って休養を与えることを決断。ミッキー・キャラウェイ監督には、金曜日(現地時間)の試合開始前にデグロムの状態が伝えられたようだ。

デグロムは2010年にトミー・ジョン手術を受けた経験がある。体調不調の影響により、次の先発予定日は土曜日(現地時間)のカージナルス戦となっていたが、もちろんこの登板予定はキャンセル。デグロムが敵地セントルイスでのカージナルス3連戦に登板する可能性は消滅した。

キャラウェイは「右肘に少し痛みがあるみたいだね。これが通常の疲労なのかどうか現時点では判断できないから、大事を取って休ませることにしたんだ。まだシーズンは9割近く残っているし、現時点で無理をさせる必要はないからね」とコメント。MRI検査の結果次第とはいえ、今回の故障者リスト入りは、現時点ではあくまでも「大事を取って」の判断であるようだ。

メッツは今季開幕直前に、デグロムと5年1億3750万ドルで契約を延長。今季は早々に26先発連続クオリティ・スタートのメジャー記録に並んだが、最初の2先発を無失点で終えたあと、次の2先発では合計9イニングで被安打13、被本塁打5、失点9と打ち込まれていた。

ロビンソン・カノー、エドウィン・ディアス、ウィルソン・ラモスらを獲得するなど大型補強を展開し、新人スラッガーのピート・アロンゾの活躍もあって、ポストシーズン進出を狙える戦力となった感のある今季のメッツ。先発の柱であるデグロムの動向は、今後の戦いを大きく左右しかねないだけに、MRI検査の結果には大きな注目が集まりそうだ。

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