スーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿の土曜フリー走行が行われ、山下健太(KONDO RACING)が1分37秒634というトップタイムをマークした。ホンダ勢のトップは4番手の山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)で、ルーキードライバーの中ではアレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)が最上位となる9番手につけた。
いよいよ新型車両『SF19』を導入して2019年シーズンが開幕。手元の計測では気温18度、路面温度33度のドライコンディションでフリー走行が始まった。
数名のドライバーが序盤から新品タイヤを投入するなか、開始から6分、ルーキーのアーテム・マルケロフ(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)がデグナーのひとつ目で飛び出してしまい、この日最初の赤旗が出された。マルケロフの車両回収を終え、残り時間43分のところでセッションは再開。なおマルケロフは終盤に走行を再開することができた。
再開後は山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)や小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)など、赤旗前にコースに出ていなかったドライバーもコースへ出ていった。デグナーふたつ目ではソフトタイヤを履いて走行していた関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がハーフスピン状態に陥るも、なんとか芝生上にとどまり走行を続けるシーンも見られた。
セッションの中盤を迎えてトップに立ったのは、シーズン開幕前のテストから好調さをうかがわせていた山下健太(KONDO RACING)。ミディアムタイヤで1分38秒704というタイムを記録し、石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、関口らトヨタ勢が続いていた。
後半に入ると、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がソフトタイヤで山下のタイムを上回る1分37秒956をマーク。この週末で初めて1分37秒台に突入すると、中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)もソフトタイヤで1分37秒975を記録して平川に次ぐ2番手に浮上した。
終盤はほとんどのドライバーがソフトタイヤでアタックを行い、タイムシート上では大きく順位が入れ替わった。最終的にトップでセッションを終えたのは山下で、タイムは1分37秒634。2番手が小林、3番手が関口とトヨタ勢がトップを独占した。ホンダ勢のトップは、1分37秒857を記録して4番手につけた山本だった。
昨日の専有走行をトップで終えたパロウは、ルーキードライバー最上位となる9番手でセッションを終えたが、セッション後に行われたスタート練習でエンジンストールを起こしていた。