ジオ・ゴンザレスの処遇について決断のときが迫るヤンキース

ヤンキースはマイナー契約で獲得したジオ・ゴンザレスに関する決断を迫られている。ゴンザレスは土曜日(現地時間)までにメジャーのロースターに加えられなければ、オプトアウト(契約破棄)の権利を行使してフリーエージェントとなることができるのだ。今のところ、ヤンキースがメジャーのロースターにゴンザレスを加える予定はなく、ゴンザレスが再びフリーエージェントとなる可能性が高まっている。

アーロン・ブーン監督は「我々は事の成り行きを見守るだけだよ。彼は良いピッチャーだし、今後数日は騒がしくなるだろうね」と事態を客観視。ゴンザレスはオプトアウト後に備えて代理人を長年お世話になったスコット・ボラスから変更しており、ゴンザレスの意思はすでに固まっていると見られる。

ゴンザレスがメジャー昇格を果たした場合、年俸は300万ドルとなり、1先発ごとに30万ドルのボーナスを受け取る予定だった。もし土曜日(現地時間)までにメジャーのロースターに加えられなければ、ゴンザレスはリリース(解雇)をリクエストすることができ、ヤンキースは48時間以内にゴンザレスをロースターに登録するかリリースするかを決断しなければならない。関係者によると、ヤンキースはロースターにゴンザレスを加える予定はなく、ゴンザレスもオプトアウトの権利を行使する意思を固めているという。

ゴンザレスは今季ここまでAAA級で3試合に先発して2勝1敗、防御率6.00をマーク。最初の先発登板では4イニングで8失点を喫したものの、その後の2先発では合計11イニングを2失点に抑えて2連勝。徐々に本来の姿を取り戻しており、オプトアウトの権利を行使してフリーエージェントとなった際には、先発投手不足に悩むチームが獲得に興味を示すはずだ。

ヤンキースはエースのルイス・セベリーノが右肩の故障により長期離脱しているものの、田中将大、ジェームス・パクストン、J.A.ハップ、CCサバシアで先発ローテーションの4番手までは確定。5番手にはここまで3勝1敗、防御率2.37の好成績を残しているドミンゴ・ヘルマンが入っており、ゴンザレスを無理にロースターに加える必要がないのが実情だ。

昨季まで9年連続2ケタ勝利、メジャー通算127勝の実績を誇る33歳のベテラン左腕は、新たな代理人のもとで新天地を求めることになりそうだ。

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