ヨルダンに緑の森を 日出町の「グリーンエルム」【大分県】

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現地で調査する西野文貴さん(右)と能智代表理事
ヨルダンの森づくりを支えるグリーンエルムの西野文貴さん(後列右から5人目)とミドリゼーションプロジェクトの能智元晴代表理事(前列左)や関係者ら=18年10月、ヨルダン

 植物生産や植栽計画の立案などを手掛ける会社「グリーンエルム」(日出町川崎、西野浩行社長)は、中東のヨルダンで木を植える「森づくり」企画に加わっている。海外での植樹活動は初めてで、植生景観管理事業部の西野文貴さん(31)は「日本で培ってきた知識や経験が生かせている」と手応えを感じている。

 文貴さんは西野社長の次男。2018年5月、宮城県での植樹イベントで、ミドリゼーションプロジェクト(福岡県)の能智元晴代表理事(41)と出会ったことがきっかけになった。「緑の少ないヨルダンに森を」と考えていた能智さんと意気投合し、互いにサポートすることになった。

 同年7月から現地での活動を開始。文貴さんは能智さんとほぼ毎日、テレビ電話した他、現地にも約1週間出向き、周辺の森林保護区で在来種を調査した。土づくりにも取り組み、肥料や水分、空気の配分などを指示した。

 同社は植物栽培で実績を持つ。約30年以上にわたって積み重ねた技術を生かし、その地に合う植物の組み合わせで森づくりを進めてきた。採用するのは生態学者の宮脇昭横浜国立大名誉教授が推奨する方式。土地本来の複数の在来種を1平方メートル当たり3~5本植える「混植」「密植」で自然淘汰(とうた)させ、本来の森に早く近づける。

 首都アンマン市内に借りた土地(約110平方メートル)に植えた380本は、順調に生育しているという。文貴さんは「地球規模で温暖化が問題となっている。私たちの活動成果が世界を救う技術につながるかもしれない。今後もいろんな国で植樹を進めたい」と話している。