早乙女姿で厳かに 平戸・お田植え祭

早乙女の格好で水田に苗を植える子どもたち=平戸市春日町

 県神道青年会(岩松正高会長)は19日、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産、春日集落(平戸市春日町)で「お田植え祭」を実施。参加者が白装束の田主や着物姿の早乙女に扮(ふん)し、厳かに苗を植えた。

 県内の45歳以下の若手神職でつくる同会。昨年の世界文化遺産登録や同じ構成資産、安満岳の開山1300年などの奉祝行事として企画した。

 黒田成彦市長や住民ら約50人が出席。神職や地元の小中学生らは約2アールの水田に入り、苗を一つ一つ丁寧に植えた。8月以降に収穫し、伊勢神宮や県内の神社などに献上する。早乙女役の市立紐差小6年、前田彩優さん(11)は「緊張したけど、みんなで協力できてよかった」と話した。

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