茨城大農学部 福来みかんでサイダー

学生団体「炭酸部」 資金集めから販売まで

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茨大炭酸部が開発した「福来サイダー」=阿見町阿見

茨城大農学部(阿見町中央)の学生でつくる団体「茨大炭酸部」が、筑波山麓で栽培されている特産ミカン「福来(ふくれ)みかん」を使用したサイダーを開発した。資金集め、商品開発、販売などを学生が担当。福来みかんの香りや味を最大限に生かしたサイダーに仕上がった。同団体の島田さりかさん(20)は「そのまま飲んでもお酒の割り材にしてもおいしい。ぜひ飲んでみてほしい」とPRしている。

同サイダーは透明感のある緑色で、ゆずとオレンジの中間の香り、ほんのりとした甘さ、ほろ苦さの3段階の味が特徴。酸味や苦味を強調するため、あえて半未熟のミカンを使っている。酒の割り材としても使用でき、酒の風味を殺さず、爽やかな味わいのあるカクテルなどを作ることができる。

同団体の発起人は同大職員の田村亮輔さん(39)。「大学では体験する学びの場が少ない」と感じており、学生に福来みかんを使ったサイダー開発を呼び掛けた。

活動は昨年4月ごろから始まった。メンバーは、同大教授から寄付を募るといった資金集めやミカンの収穫、佐賀県の飲料メーカーと協力した商品開発を行った。

商品開発では、市販のトニックウオーターや炭酸水、サイダーを20種類ほど飲み比べ味を研究した。試飲会は計3回実施し、実際に搾汁液や試作品を飲んで苦味や商品の色合いを細かく調整。甘さと苦味のバランスが取れた味を追求した。

商品は今年2月に完成。今月7日に阿見町阿見で開催された「あみさくらまつり」で初めて販売された。売れ行きは好調で、同団体のブースには行列ができていた。サイダーを購入した同町、佐藤義信さん(36)は「香りもいいし、甘過ぎずおいしい」と感想を話した。

今後は地域のイベントで販売していくほか、ネットでも注文を受け付ける予定。田村さんは「来年度以降は生産本数や1本当たりの容量も増やしていきたい」と意気込んだ。(秋葉凌)